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  8020達成のためのツール



 
8020達成のためのツール
セルフチェック票

私たちはこれまで8020達成者の特徴を明らかにしてきました。8020を達成した者はそうでない者に比べ、より多くの種類の食品をを食べることができ、しかし、食べすぎてはおらず、男性ではより長寿である可能性も示されました。また、小さい頃に親からの躾が厳しかったことや、甘味志向が低かったこと、成人となってから口腔内に自覚する問題が無かったことや喫煙をしていなかったことが分かってきました。しかし、これらの研究の成果を分かりやすく人々に伝える方法はありませんでした。研究の結果を論文の中だけにとどめておいたのでは人々の健康に寄与することは難しいです。そこで、どのようなことに注意すれば口腔を健康に保てる、すなわち8020を達成することができるのかをわかりやすく示すことを目的にセルフチェック票を作成しました。

8020達成のためのセルフチェック票は成人用から幼稚園用までの6種類があります。

 対象者  名称  発表年
 成人用 歯の健康づくり得点   2000
 成人版(英語)  Oral Salutogenic Score (OSS)  2008
 高等学校用  歯・口腔の健康づくり得点  2007
 中学校用  お口の健康づくり得点  2006
 小学校高学年用  お口のけんこうづくり点すう  2006
 小学校低学年用  お口のけんこうづくり点すう  2006
 幼稚園版  歯のけんこうつくり得点  2009


ダウンロード
 セルフチェック票
 ⇒パワー・ポイント形式
 ⇒pdf形式

 得点集計用エクセルシート(作成中)

セルフチェック票の名称の由来
セルフチェック票として最初に考案されたのは成人用の「歯の健康づくり得点」でした。この得点が8020達成のためのものであること、すなわちこれから先の健康となることの程度を示すことから「健康づくり」という表現を用いることとしました。また、この得点が作成された愛知県飛島村では、全身の健康予測のセルフチェック票を「飛島村すこやか得点」と呼び、本得点を 「飛島村歯のさわやか得点」と呼んでいます。
「歯の健康づくり得点」を国際比較等で用いる機会を得たことから、英文誌での報告が必要となりました。その際に、共同研究者として参加していただいたロンドン大学のシャイハム名誉教授から、「このセルフチェック票は病気になることではなく健康であることに焦点をあてている。この考えはアントノフスキー(アーロン・アントノフスキー Aaron Antonovsky、 1923-1995)が唱えた”サリュートジェネシスSalutogenesis”の概念と同じだ。」という示唆をうけ、英語名称としてOral Salutogenic Score(OSS)と命名されました。

歯の健康づくり得点 複写式

歯の健康づくり得点を地域で用いる場合、チェックした結果を本人が持ち帰ることができさらに集計用の情報として得る場合を考え作成しました。
歯の健康づくり得点は質問票(アンケート)ではありません。セルフチェックをすることが主たる目的のため、チェックをした後、集計のためなどの理由により回収をしてしまい、本人の手元に残らないのでは本末転倒となってしまいます。また、歯の健康づくり得点は地域の健康を測定する指標になるとも考えています。地域における得点の変化や、性別や年代の違いによる得点の比較や、項目ごとの分析により、それぞれの対象群にどのようなことについて支援をすればよいかを知ることもできます。そのため複写式とし、本人の手元に残るようにしました。複写式を作製・印刷するときはそれぞれのページの色を違う色にしておくと使用時に便利です。

8020歯の健康づくり手帳(成人用)

「8020歯の健康づくり手帳」は地域住民(成人)を対象として、継続的に歯の健康づくり得点の評価を続けることを目的として作成されました。10回分の歯の健康づくり得点の評価と口腔内健診の結果を記録することがきるようになっています。また、歯の健康づくり得点をグラフ化して視覚的に得点の変化を示すようになっています。

 
 
 

サンプルダウンロード
 ⇒pdf形式

8020歯の健康づくり手得点リーフレット(成人用)

8020歯の健康づくり得点リーフレットは歯の健康づくり得点の10項目に合わせて作成された10種類のリーフレットです。口腔の健康にかかわる人々が誰でも同じように、口腔の健康に係る指導を行うことができるようにするものです。



サンプルダウンロード
 ⇒pdf形式

8020歯の健康づくり得点普及物品

「8020歯の健康づくり得点」や「8020歯の健康づくり手帳」の地域住民における認知度を上げるために作成したグッズです。飛島村で実際に使用したものを紹介します。

 ◎歯のさわやか得点マグネット・クリップ
8020歯の健康づくり得点リーフレットを冷蔵庫などに添付して、いつでもみられるようにするために用います。


 ◎歯のさわやか得点マグカップ
 歯の健康づくり手帳の普及啓発のためのマグカップです。一面には手帳の表紙のイメージを配い、もう一面には歯の健康づくり得点を載せました。

 
 ◎歯のさわやか得点タオル
 歯の健康づくり手帳の普及啓発のためのタオルです。手帳の表紙のイメージと歯の健康づくり得点です。


 ◎歯のさわやか得点のぼり
 歯の健康づくり手帳の普及啓発のための幟(のぼり)です。飛島村の健康目標の「健康長寿日本一」と歯のさわやか得点により8020を目指す目標として「歯を失わない村づくり」を掲げました。飛島村に住むと、なぜか歯が抜けない、そのような地域づくりをめざします。

 歯のさわやか得点のぼりは南極にもいきました。

写真:浅岡 誠先生提供(2007年1月)