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  8020 




   










































  
 
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このホームページは8020に関する情報を提供します。

 歯科学はこれまで、フッ化物と歯科衛生教育によるう蝕予防に焦点を当ててきました。フッ化物は精製された砂糖によって生産された酸の歯への侵襲を減らすことに成功しています。しかし、フッ化物の使用にもかかわらず、歯の疾患による歯の喪失はいまだに、多くの人々におきています。
 一方、日本は世界で最も長寿な国となっています。その要因についてはこれまでもさまざまな研究がされています。ロンドン大学のマーモット教授は全身の健康に影響している主要な要因が、寿命をも制御していると結論付けています。喫煙したり、暴飲暴食をし、健康に良くないものを食べたりということだけでなく、それは人々の習慣が影響します。近年、私たちがより注意を払うべき概念があります。それはすなわち、Salutogenesis(サリュートジェネシス)です。この言葉はラテン語で健康を意味する「Salus(サルース)」とギリシャ語で発生を意味する「genesis」を組み合わせたものです。日本語では健康生成、健康創生、健康の創造などと訳されています。その意味は、これまでに多くの医学研究が目指した病気の人がなぜ病気になったかということを明らかにするのではなく、健康な人が何故、健康であるのかを明らかにすることをいいます。健康の理由を調査することにより、私たちは健康づくりや健康教育において力を注ぎ、強調すべき要因を見つけることができます。
 私たちの口腔衛生学講座では、Salutogenesisのコンセプトを用いて、高齢者が自分の歯を20歯以上保有する理由を調査してきました。そして、それらの理由を調査することに加え歯の保有が、人々の生存にどのように影響しているのか、また、人々の生活の質にどのように影響しているのかについて研究をしてきました。(2006年度日本公衆衛生学会奨励賞受賞講演序文より)
 このホームページでは、8020に関する私たちの今日までの研究や8020達成のための方法を具体的に示した「歯の健康づくり得点」に関する情報を提供します。              
 日本赤十字豊田看護大学 教授 森田一三
 
関連文献

8020は今から約25年前、愛知県から始まりました。これまで数多くの研究により8020の意義や8020達成者の特徴を明らかにしてきました。これまで私たちが報告してきた8020に関連する研究をまとめました。

 関連文献一覧

8020達成のためのツール

私たちは「お口の健康づくり得点」をはじめとする8020達成のためのセルフチェック票やリーフレットを作成しました。ここでは、これらを紹介しています。またセルフチェック票のダウンロードができます。

 8020達成ツール

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